10周年企画を開催したつるみプレイパークの代表を務める 小島 久実子さん 獅子ヶ谷在住 52歳
鶴見に「昔の原っぱ」を
○…県立三ツ池公園内に「子どもが自由に遊べる遊び場を」と母親らが中心となって立ち上げたつるみプレイパーク。設立10周年を祝い、6月6日に記念企画を開催した。この10年で、累計来場者数は2万3千人を突破。「できる人ができる時に、負担にならないようにやってきた。三ツ池公園の職員やボランティアなど、色んな人の支えがあってこそ」。代表として、周りへの感謝は惜しまない。
○…故郷は宮崎県。9人兄弟の4人目として生まれた。庭にはブランコと砂場が置かれ、アクティブに過ごした幼少期。「屋根裏にのぼって怒られたり。いつもキズだらけ」というおてんば娘も、今や看護士歴30年のベテラン。激務もなんのその、3人の子どもを育てあげ、「昔の原っぱのような遊び場が欲しい」と立ち上げたプレイパークの活動を両立させている。「こっちの方が本職かも」。禁止事項なき遊び場での活動を、子どもたちと心ゆくまで楽しんでいる。「当初は子どものため、地域のためにと思っていたが、最近になって自分たちがやりたいからやっているということにようやく気付いた」
○…休日は息子が置いていったマウンテンバイクにまたがり、ラゾーナ川崎へ。「中学時代、自転車通学で誰よりも漕ぐのが早くて競輪選手と言われた」と笑う。ウィンドウショッピングを楽しむも「結局食べ物を買ってしまう」とちゃめっけたっぷりに話す。
○…「常連さんが増えてきているので、参加者の意見を取り入れて遊びを企画できたら」。より身近な遊び場となるよう、11年目の抱負を語る。自然界には学べることがたくさんある。「マジックテープがひっつき虫から開発されたように、科学の発見は草花の知識からきていることもある」。なかでも四季折々の風景を楽しめる三ツ池公園には魅力があふれているという。「子どもたちには五感で経験してもらいたい」。共に原っぱを駆け回る。
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