鶴見区版 掲載号:2015年6月18日号 エリアトップへ

市場町の空襲、絵本に 同町出身山本さんが出版

社会

掲載号:2015年6月18日号

  • LINE
  • hatena

 旧市場町出身の山本嘉子さん(74)が、同町での空襲体験をまとめた絵本をこのほど自費出版した。絵本には「愚かな戦争を起こしてはならない」という山本さんの反戦のメッセージがこめられている。

 山本さんは、現在の市場大和町に生まれ、4歳ごろまで暮らしていたが、空襲で自宅が全焼し、東京都内の親戚の家へ身を寄せた。絵本「くものうえまで はないちもんめ」は、市場の家を焼け出された山本さんの体験をもとに、主人公が孫へ戦争の記憶を語り継ぐ設定で物語が進む。

 「うえをみると、そらがまっか。ぱちぱち、しゅるしゅるしゅるーとはなびのようなおとがして、どかーんとなにかがおちました」(絵本抜粋)。空襲の夜、眠っていた山本さんは、気が付くと父親に背負われて火の中を逃げ惑っていた。友人は避難した防空壕に爆弾が落ち、家族と共に亡くなった。

 「明け方、助かった人たちとおにぎりを食べて、ほっとした」と振り返る。空襲後は、親に手を引かれ、食料の調達などに朝から晩まで追われていた。

戦争わかりやすく

 保育園に勤めていた山本さんは、子ども達にも戦争をわかりやすく伝えたいと出版した。「保育園時代から体験を子どもたちに語っていたこともあり、退職後何か形にして伝えたかった。子どもはもちろん、大人からその孫世代などにも読んでもらえたら」

 絵本はチャンスがあれば鶴見図書館などにも置きたいという。「戦争は、人を殺し合い勝ち負けを決める野蛮なこと。愚かなことはやってはいけない」と山本さんは訴えている。

 5百円。注文は電話又はFAXで山本さん【電話】042・426・9839、【携帯電話】080・5048・6684。

工業地帯・住宅が被災

 横浜市の「神奈川県下の空襲被害状況」によると、1944年から45年の終戦までに鶴見は7回の空襲を受けている。

 市場周辺の歴史に詳しい市場東中町の畑芳夫(75)さんは、「市場周辺は特に45年4月の被害が大きく、京急の線路から海側は工業地帯だけでなく住宅も焼かれた」という。
 

戦後70年 語り継ぐ戦争の記憶

タウンニュースの各発行エリアで企画・編集した関連記事まとめ

http://www.townnews.co.jp/postwar70.html

横浜市鶴見区のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://daviusliving.jp

<PR>

鶴見区版のトップニュース最新6

食ロス削減機運高まる

協力団体を募集

食ロス削減機運高まる 社会

 食品回収場所が増加

10月15日号

分散、密回避で開催へ

生麦de事件まつり

分散、密回避で開催へ 社会

工夫重ね、60店が参加

10月15日号

コロナ禍の避難所体験

コロナ禍の避難所体験 コミュニティ社会

平安小で開設訓練

10月8日号

防犯栄誉金章を受賞

市場大和町安西さん

防犯栄誉金章を受賞 社会

指導員活動24年で

10月8日号

「5・10日(ごとおび)」に新企画

鶴見銀座商店街

「5・10日(ごとおび)」に新企画 経済

2カ月連続、来街増へ工夫

10月1日号

横浜保育室「曲がり角」

横浜保育室「曲がり角」 社会

定員、最大時の2割に減少

10月1日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月1日0:00更新

  • 9月3日0:00更新

  • 8月13日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年10月15日号

お問い合わせ

外部リンク