UR都市機構らによる花月園競輪場跡地等(約10・7ヘクタール)=鶴見一丁目ほか=の開発事業説明会が8月25日から28日にかけての4日間、周辺の住民を対象に各町内会館などで開催された。
花月園競輪場跡地には防災機能を備えた地区公園とマンションや戸建住宅合わせて7百世帯の住宅地が、来年1月から約5年半かけて整備される方針が示されている。開発事業者はUR、大和ハウス工業(株)、京浜急行電鉄(株)、三信住建(株)。
説明会では敷地内に新設する道路や工事のスケジュール、着工前に行う家屋事前調査などがURから説明され、開発地の完成予想映像も披露された。
隔たり解消へ調整続く
花月園競輪場跡地が所在し、最も影響を受けるとされる鶴見一・二丁目の近隣住民を対象とした説明会の質疑応答では、京急花月園前駅から鶴見一丁目のファミリーマート付近を繋ぐスロープに焦点が集まった。
現存のスロープは老朽化などもあり、廃道すると横浜市は発表していた。住民は「高齢化も進み、保育園へ乳母車で通う人も利用している。海側の人にとっての避難経路でもあるから廃道にしないで」と意見を述べると、UR担当者は「新たに設置を検討したい」と回答。また、住民と事業者間で工事の際の取り決めなどを定めた工事協定を締結する考えも明らかにした。
説明会を終え、UR担当者は「直にお話しして、意見を噛み砕いて計画の中に盛り込みたい」と話した。
事業者と住民の対立を懸念している自治会関係者は「長丁場でトラブルがあると思うが、お互いにメンツを立てながら定期的に意見交換したい」と両者とも協調的であるよう求めている。
次回は解体工事が始まる直前の1月ごろに、事業者を交えた工事説明会が開催される予定。
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