鶴見駅西口の駅前ビル「フーガ」がオープンから今年で30年となることを記念し、フーガ1で10月1日から、開発前の街の様子を収めた写真や映像を展示する。
再開発で誕生
企画したのは、フーガ1内にある「大谷洋服店」の大谷雄一さん。ビル完成から30周年となるのを機に、懐かしい風景の写真を通して利用客とコミュニケーションしたいと企画。地域住民などから寄せられた写真約40点や、開発のため店舗を壊していく様子をとらえた8ミリ映像を公開する。
当時は「闇市のように細かい商店や住宅がいっぱい立っていた」と大谷さんらは振り返る。
鶴見駅西口周辺は、横浜市によって1968年から再開発が始まり、駅前ビルのフーガを始めとする様々な施設が整備された。
開店当初からビル内で営業する鶴見写真機店の加藤明春さんによれば、フーガは「三重奏」という意味で、フーガ1・2・3の3つのビルから成ることを表しているという。
ツルミフーガ1管理組合の加藤哲夫理事長は、「開発によって、東口の客をとってしまうぐらい西口は活性化した」と回顧する。
利用受け継がれる店へ
30年経った今、ビルは学生などの若年層の獲得が課題になっている。「客層を若返らせる方法は模索中だが、今後も親から子や孫へと世代通して愛される施設でありたい」と関係者らは気持ちを新たにしていた。
展示は14日までは西友1階、15日から11月1日までは同2階で開催。フーガ2では、11月下旬から12月にくじ引き、また同じく30周年を迎える西口の「ミナール」も記念企画を実施する予定。
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