区内のローリングバレーボールチーム・にこにこ会(岩崎捷利会長=人物風土記で紹介)が、9月26日に座間市で行われた第26回神奈川県ローリングバレーボール大会で初の優勝を果たした。
ローリングバレーボールは、障害者のために考案されたスポーツ。床上30cmに張られたネットの下でボールを転がし、得点の競い方はバレーボールと同じだ。6人制で1人まで健常者が出場でき、選手は立たずに片膝をコートにつけて対戦するため、肢体が不自由な障害者も健常者と対等にプレーすることが出来る。
市内で唯一のクラブチームである同会。脳卒中などにより、四肢に麻痺をはじめとした後遺症が残っている会員ら14人で構成されており、区外在住者も3人在籍している。会は鶴見区が主催していたリハビリ教室から発展し、1996年に設立。矢向地区を拠点に活動するボランティア団体「マロニエ」の協力を得て、毎週木曜日に鶴見スポーツセンターで練習している。
「体を動かすことがリハビリになる。競技を通じた社会復帰が一番のねらい」と岩崎会長は話す。競技をはじめて半年の菊池敏機さんは「膝が曲がらなかったが、こぶし一個分空く程度なら正座できるようになった」と効果を実感している。
初戦で優勝候補撃破
同会のこれまでの過去最高成績は準優勝。悲願の優勝を目標に臨んだ大会だったが、初戦から優勝候補と激突した。強豪を打倒すべく、主将でありエースの藤田健二さんにボールを集める戦略をとったところ、作戦は的中。ストレートで打ち破り、勢いに乗って決勝まで1セットも落とすことなく頂点に上り詰めた。チーム総得点の6割を占める大活躍を見せた藤田さんは「全体でつないだからこそ。チームプレーの勝利」と喜びを分かち合っていた。
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