花月園競輪場跡地等(約10・7ヘクタール)=鶴見一丁目=の開発事業に関わり、廃道予定だった京急花月園前駅のスロープが新設されることがわかった。横浜市が9月29日に行われた鶴見一・二丁目住民との意見交換会で明らかにした。
花月園前駅から鶴見一丁目のファミリーマート付近を繋ぐスロープは、周辺住民らの生活道として40年にわたり利用され続けている。保育園の送迎や園外保育活動、通勤や高齢者の交通経路として浸透しており、「まさに生活の一部」と鶴見一丁目に住む佐本光正さんは強調する。
ところが、老朽化が進んでいることや、現在の安全基準にそぐわないといったことから、開発とともに廃道とすることを一時は市が発表。当初の説明には無かったこととあって、住民は説明会で維持を訴え、署名活動を行うなど強く反発していた。
意見交換会では住民から横浜市とURに宛てたスロープ維持を求める陳情書も提出され、市は「スロープがないと困るという声が上がっていた。なるべく早く回答し、位置や構造など具体的に検討を進めていきたい」と話した。
青写真示されず
スロープ新設が明らかにされたものの、設置する場所や構造などの図面が示されなかったことに、住民からは不満の声が上がった。
現在のスロープの傾斜勾配率は約10%。車いす利用などを考慮したいまの基準では8%以下とされており、現在の構造を改める必要がある。加えて、ファミリーマート側の駅前に整備される予定の駐輪場と場所が重なるため、どう共存させるかも課題となっている。
意見交換会では住民から「せっかく集まっているのだから、図面でみんながわかるようにするべき」との厳しい声も。URから「早急に全体像をイメージできる模型を作る」との説明がされていた。
840人以上の署名を集めた陳情書を提出した佐本さんは「自転車置き場優先ではなく、スロープ優先にして欲しい。せっかくだからいいものにして欲しい」と要望している。意見交換会を終え、市は「定期的に意見交換をして、いいものをつくっていきたい」と話していた。
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