神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2015年10月8日 エリアトップへ

ローリングバレーチーム「にこにこ会」の会長として、障害者の社会復帰を後押しする 岩崎 捷利(しょうり)さん 岸谷在住 70歳

公開:2015年10月8日

  • LINE
  • hatena

逆境に「勝利」して

 ○…脳卒中などの後遺症で体が不自由になってしまった人でも、座ったまま楽しめる「ローリングバレーボール」。会長兼監督を務める「にこにこ会」が、9月26日に行われた県大会で初優勝を果たした。「出るからには勝って当然」と言い切るほど、名前に違わぬ負けず嫌いだ。「優勝したからこそ連覇に挑める」と兜の緒を締める。

 ○…55歳の時に脳卒中で倒れ、後遺症として右肩から指先にかけて麻痺が残った。リハビリの最中に区が立ち上げた同会と出会い、すぐに競技に魅了された。「来たボールに対して、四つん這いになってでも触ろうとする。自然と体を動かすことがリハビリになった」。入会当初に圧倒された強豪との対決は今でも思い出す。「格の違いを見せつけられた。忘れられない」。闘争心に火が点き、競技にのめり込んでいった。

 ○…術後百日を経過しても指が動くことは無かったため、医者には「99・96%ダメです」と断言された。だが「言われて奮起した」。不屈の精神で時には一日6時間、人の倍以上メニューをこなした。「動けたのに動けなくなるのは歯がゆい。死んじゃったほうがいいという考えもよぎった」。そんな苦しみを妻が支えた。家に帰ってからも毎日一時間、妻と一緒にリハビリ。1年後には肩が上がるようになり、奇跡的に指も動きを取り戻した。「助けがなかったら指は動いていなかった」と感謝は絶えない。

 ○…「ローリングバレーを国体競技にしたい」。競技に打ち込み回復していく会員の姿を見て、使命感に燃えている。「リハビリは自分で楽しもうとしないと、苦痛になってしまう」。同じ境遇の仲間とともに、楽しみながら鍛えられる競技の普及は悲願だ。「会の目的は社会復帰。少しでも動ける体になれば」と、練習日には送迎まで請け負う。「継続は力なり。リハビリの手段を広げてもらえれば」。諦めない人々の背中を押し続ける。

鶴見区版の人物風土記最新6

中西 実さん

鶴見警察署の署長に新しく就任した

中西 実さん

区内在住 57歳

4月18日

河原 公一さん

4月20日に「春まつり」を行う馬場花木園で園長を務める

河原 公一さん

馬場在勤 63歳

4月11日

鈴木 彩香さん

2023年度の横浜市男女共同参画貢献表彰で「ユース賞」を受賞した

鈴木 彩香さん

鶴見区出身 34歳

4月4日

池田 茂さん

青少年指導員として、インターネットの安全な使い方講座の講師を務めた

池田 茂さん

鶴見中央在住 60歳

3月28日

冨樫 剛一さん

2月から横浜F・マリノスユースの監督を務める

冨樫 剛一さん

横浜市出身 52歳

3月21日

池原 繁尊さん

塗装会社を営み、ボランティアで母校潮田小学校のすべり台の塗装を行った

池原 繁尊さん

仲通在勤 42歳

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

鶴見区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook