鶴見区医師会(原直会長=人物風土記で紹介)主催の公開勉強会が11月14日、鶴見公会堂で行われ、一般市民を含めた関係者らが災害時の地域の動きについて学んだ。
勉強会は、同会が市民向け事業として毎年開催。今年は市から委託を受けた区在宅医療連携拠点事業の一環として実施された。
災害時の地域力をテーマに開かれた会では、ゲストに災害救急看護のエキスパートとして、国内外の大規模災害で活躍する石井美恵子さんを迎え、基調講演などがあった。
石井さんは講演の中で、東日本大震災発生後の避難所について言及し、「途上国以下の状況だった」と、日本の避難所運営の後進性を指摘。震災は地域全体で対応する必要性を教えてくれたが、昨年8月の広島土砂災害、今年9月の鬼怒川豪雨などでは、その教訓が生かされていないとした。
また、想定内の危機はなく、その場の人が自分で考えることが重要とした上、米国のインシデントコマンドシステムを例にあげ、「現場指揮者に権限移譲することが大事」と訴えた。
基調講演後のパネルディスカッションでは、行政や病院関係者などが、それぞれの立場で地域の災害医療について話し合った。
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つるぎん27日に4月25日 |
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