今年も残すところあと一週間。馬場地域ケアプラザや市内初となるよこはま多世代・地域交流型住宅が開館するなど、新施設の整備が目立った一年となった。加えて潮田中学校剣道部の重黒木祐介主将が神奈川県勢で初となる個人戦日本一に輝くなど、区民の活躍には目を見張るものがあった。紙面から一年を振り返る。
ことりっぷ鶴見版発行へ
鶴見区は人気旅行ガイド『ことりっぷ』((株)昭文社)と連携し、区内の観光案内冊子『ことりっぷ横浜鶴見』を1月に発行した。県内では初の取組で、誘客がねらい。区内の散歩コースをはじめブラジルや沖縄といった鶴見らしい多文化料理店などが紹介されている。
馬場に念願のケアプラ
地域住民が長年要望していた馬場地域ケアプラザが2月に開所した。寺尾第二地区は区内で唯一ケアプラザが置かれていない地域だった。現在は地域の福祉活動拠点として、様々な事業を行っている。
生麦第二、地元マップ作成
生麦第二地区の名所や花見スポットなどの見どころをまとめた「生麦第二地区魅力マップ」が、地元住民の手によって完成した。地域の魅力を共有することがねらいで、同地区の約1万5千世帯のほか区役所などに配布されている。
鶴見駅高架下19店、閉店
京急鶴見駅の耐震工事が4月から始まったことに伴い、高架下で営業していた19店舗が3月末で閉店となった。工事は17年3月までで、終了後店舗のリニューアル工事が予定されているが、具体的な店舗展開は未定だという。
多世代交流施設が開館
市内初となるよこはま多世代・地域交流型住宅の「ココファン横浜鶴見」が4月、鶴見会館跡地にオープンした。サービス付高齢者向け住宅と子育て世帯の住宅が一体となっており、地域との交流スペースを設けることで、世代間や地域間での交流を図る市のモデル事業として注目されている。
矢向・江ケ崎の記憶一冊に
矢向・江ケ崎地区7町会の住民らが4月、地元の歴史や文化をまとめた『わがまち矢向・江ケ崎』を完成させた。古写真や戦争体験談などが盛り込まれており、地区内の小中学校などに配布している。
鶴見漕艇場が利用停止に
鶴見漕艇場の台船の支柱に腐食が見つかったことで、6月下旬から乗艇利用を停止している。復旧の見通しは立っておらず、区内外のボート愛好家は活動できず困惑している。
花月園ホールを再現
花月園競輪場跡地にあった日本初の常設ダンスホールを再現しようと、6月に鶴見ジャズフェスティバルがサルビアホールではじめて開かれた。ダンス愛好家らが集い、花月園の歴史を懐かしみながら踊りを楽しんでいた。
寺尾奉行音頭が完成
東寺尾と馬場の旧跡を唄った「寺尾奉行音頭」が7月に完成した。歌詞から作曲、振り付けまですべて地域住民による手作り。盆踊りで初披露目され、小学校での導入をめざしている。
二ツ池公園の利用開始
駒岡1丁目・獅子ヶ谷一丁目の二ツ池に整備された「二ツ池公園」が、8月から一部利用できるようになった。市内有数の生物生息地を散歩できる散策デッキが置かれており、来年度に工事を順次進め全面開園をめざしている。
日伯交流120周年企画
日伯外交樹立120周年の記念事業として9月末から10月上旬、ブラジルの歌や踊りに触れる「ブラジルWEEK」が区内各施設で行われた。期間中、鶴見区はブラジル人コミュニティーへの行政サービスが評価され、ブラジル移民の国際組織フォーカスブラジルから特別賞を受賞した。
フーガ30周年
鶴見駅西口の駅前ビル「フーガ」が開館30周年を迎え、10月に開発前の風景などを収めた写真展を開いた。戦後は闇市だった西口の歩みを振り返り、関係者らは今後の発展へ決意を新たにしていた。
法女が共学化へ
法政女子高等学校が10月、18年度を目途に男女共学化すると発表した。国際化に向けた取組で、同校は「様々な属性を認める国際化を進める上で、生徒は男性も必要」としている。
川崎市隣接2区と協定
鶴見区は11月、隣接する川崎市川崎区・幸区と防災を中心とした包括連携協定を結んだ。異なる政令市の区同士で協定を結ぶのは全国的にも珍しく、避難所の相互受け入れなどを図っていく。
つるみっ子大活躍
今年も部活動などで区内外の生徒が輝かしい成績を収めていた。
矢向在住の北見優衣さん(白鵬女子高2年)が今年7月、チェコで行われたストリートダンス世界大会「SDK WORLD BATTLE TOUR」のロッキング部門で優勝した。「世界で活躍するエンターテイナーになりたい」と夢を語る。
潮田中学校男子剣道部の重黒木祐介さん(3年)が8月、全国中学校剣道大会で神奈川県勢初となる個人戦日本一に輝いた。団体戦でも県大会5連覇を果たした強豪チームの主将としてチームをけん引。惜しくも決勝で敗れ2年連続団体日本一は逃したが、堂々の準優勝に輝いた。
市立横浜サイエンスフロンティア高校2年の山田季弥さん、升田尚幸さん、三賢洸介さんの3人が11月、カタールで行われた国際ロボットコンテスト「WRO」に日本代表として出場した。原発事故を受け、人が入れない場所でも採掘活動などができる「Pod」を製作。惜しくも入賞を逃したが、9月に行われた国内の大会では同校のために急きょ最優秀賞が設けられるほど高い評価を受けた。
寺尾ドルフィンズ・生麦中学校出身の青柳晃洋さん(帝京大4年)が、阪神タイガースからドラフト5位指名を受けた。サイドスローから繰り出す多彩な球種と、常時140キロを超える力強い直球が魅力。「タイトルを取れる選手になりたい」と、プロの世界で活躍を誓う。
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