サルビアホールの区民企画委員として「オペラde歌声喫茶」を実施する 鶴田 信幸さん 下末吉在住 65歳
出会い求め街へ飛び出す
○…自身が中心となって企画した「オペラde歌声喫茶」がいよいよ2月に本番を迎える。「こんなコンサートは今までなかっただろう」と自己も評価する自信作だ。半年近く前から準備を進め、「常に企画のことを考えていた」とこれまでを振り返る。海外でも活躍する多忙な歌手との調整など、スムーズにいかないこともあったが、「企画すること、皆をまとめ、協力することはやりがいがある」と、日々の充実感を語る。
○…福岡県出身。学生時代は工学部で機械工学などを学んだ。当時を思い出すと「勉強はあまりしてない」と苦笑い。少林寺拳法に熱中したり、ヨーロッパを周遊するバックパッカーに挑戦するなど、活発な青年時代を送った。卒業後は機械設計や海外プラント建設などの仕事に携わり、世界各国飛び回っていた時期もある。区民企画委員に参加したのは、定年を目前に控えた5年前。「現役時代は地元とのつながりが何もなかったので、地域活動に参加したかった」。今回の歌声喫茶を始め、コーラスグループを集めた合同発表会を立ち上げるなど、精力的に活動を続けてきた。
○…鶴見に住んで35年。定年を迎えた後も、週3回は勤務、それ以外は地域のサークル活動と、予定はびっしり。所属するサークルは社交ダンスや太極拳、デジカメ愛好会など10団体にも上る。地区センターなどへも足を運び、地元情報をチェックするなど、フットワークも軽い。「人付き合いは、悩みを忘れさせてくれる。閉じこもりがちな人も、人に会うことを大事にして」と投げかける。
○…サルビアホールの開館以来続いてきた区民企画委員の活動は、2016年度は一旦休止する予定だが、継続してホールに関わっていきたいという。「委員の仲間と共同でイベントが企画できれば。愛着を持っている場所をこれからも盛り上げていきたい」。地域に新たな出会いを求め、自ら踏み出していく。
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