神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2016年1月28日 エリアトップへ

救急出場 現場滞在、約7分延びる 平均21分 背景に高齢社会

社会

公開:2016年1月28日

  • LINE
  • hatena

 2015年の横浜市救急出場件数(速報値)が1月15日、発表された。昨年から2225件増の17万8344件で、5年連続過去最多を更新。救急隊到着から搬送開始までの「現場滞在時間」が伸び続けていることも課題となっている。背景には高齢化の影響があるとみられ、市では対策を模索している。

 消防局によると15年の現場滞在時間は平均21・1分。10年前の14・2分と比較すると6・9分延びている。その要因の一つとして挙げられるのは、65歳以上の高齢者の搬送件数の増加だ。15年の速報値では、高齢者の件数は8万5934件(全体の55・4%)で、5年間で1万2880件、割合は17・6%増加している。さらに消防局の予測では、10年後には約11万件にまで増え、割合は6割を超えるとされている。

 同局によると、高齢者はほかの世代と比べ、症状の聞き取りのほか、保険証や常用薬の準備といった身支度に時間を要するケースが多い傾向にあるという。「普段から必要なものをまとめておいていただくと短縮につながる」と担当者は話す。

搬送先選定は改善

 現場滞在時間が延びる一方で、「搬送困難事案」の改善は進んでいることも分かった。搬送困難事案とは救急隊が患者の搬送先を選定する際、5回以上電話照会を要する事案のこと。14年の搬送困難事案は1402件で、5年間で1367件減少。全体での割合も2・0%から0・9%に下がり、8割以上が1回で搬送先が決まるなど、改善が進んでいる。

 背景には、同事案を受け入れる市内22の病院の協力や、12年6月から搬送先病院の受け入れの可否等をリアルタイムで確認できる「横浜市救急医療情報システム(YMIS(ワイミス))」の運用等がある。「システムだけでなく、医療機関や救急隊の努力等が実を結んだ」と医療局担当者。高齢者の搬送についても対策の必要性を認識しているとし、医療関係者らからなる市救急医療検討委員会でも15〜16年度にかけて課題解決に向け議論を進めているとしている。
 

鶴見区版のローカルニュース最新6

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

市、上限100万円と10万円の2コース

4月20日

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

4月26日〜5月6日、イベント多数

4月19日

三溪園 重要文化財の内部を期間限定で特別公開

西口でオープンカフェ

西口でオープンカフェ

21日 フードドライブも

4月18日

「ことりっぷ」が新しく

「ことりっぷ」が新しく

観光名所や飲食店を紹介

4月18日

ログハウスでこいのぼり工作

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

鶴見区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook