生麦周辺の住民らが、地域を見直し、埋もれた歴史や文化を継承しようと、このほど「生麦の道100年紀委員会」(内田壽男代表)を発足。様々な試みを構想中だ。その一環として、2月27日には、生麦の歴史や文化の調査研究のため、「生見尾(うみお)発見塾」を正泉寺=生麦=で開校。文献などの資料を収集し、郷土資料館を造って展示していきたいという。
「生麦の道100年紀委員会」は、生麦周辺の歴史や文化を見直し、新たな文化創造を目ざそうと、2015年9月、町内会などが参加し結成された。発案者で、夏場の節電イベント「生麦避暑地」なども企画してきた高田尚暢さんは、「地元の人々と知り合う中で、生麦には他地域に比べても歴史的面白さがあることに気付いた。もっと多くの人に想像力を持って地域の魅力に興味を持ってもらいたかった」と立ち上げのきっかけを話す。
「生見尾発見塾」は委員会活動の一環として開校。正泉寺の野澤隆幸長老=人物風土記で紹介=を塾頭に、生麦や東寺尾の各所で定期的に開催予定。生麦の歴史などを学びながら、地域にまつわる文献や写真、道具などを収集する。資料は将来的には郷土資料館で展示したいという。「歴史を知る人の記憶を伝承していけたら」と野澤塾長は期待をこめる。
観光対応も
さらに今後委員会は、塾で地域の文化や風習を再発見した体験を、次の世代への継承や普及へつなげていきたいとしている。「かつて南仲町にあったという生麦演芸場を復活させたり、旧東海道祭りで生麦事件の再現をしたらどうかという話も上がっている」と高田さんは話す。近年は、区外から東海道の歴史散歩のため生麦へ訪れる人も多いことから、観光ガイドの養成なども検討中だ。
「発見塾を核に、次なる生麦の100年紀を作っていきたい」と委員会メンバーは意気込んでいる。
第1回生見尾発見塾は、正泉寺で27日午後3時から。参加無料。直接会場で受付。(問)高田さん【電話】045・508・7433
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