今年1月からの鶴見区内の救急件数が昨年比394件増と急増している。4月25日現在の速報値で総件数は4585件で、市内18区中、中区に次いで2番目の多さ。昨年比では、増加率21・3%と、南区の11・5%を大きく引き離し突出している格好だ。
増加の原因について鶴見消防署は、「一時期問題になったタクシー代わりといった不適正利用は少なく、自然増。高齢化による影響も考えられるが、詳細は不明」と説明する。今後は、「データ分析を進め、歯止めをかけたい」としている。
担当課長を配置
市内の救急出場件数は、減少傾向にある火災件数とは対照的に、5年連続で過去最多を更新するなど、増加の一途をたどっている。
区内でも、今年は1日平均約40件というペースで出場しており、6隊いる救急隊は常に稼働しているような状況だという。
こうした現状を踏まえ、市消防局は、119番の前の段階で市民の不安を払しょくしようと、「予防救急」に力を注ぐ。昨年には市内3区で先行し、救急隊が所属する警防課に救急担当課長を配置。今年4月からは鶴見署にも置かれている。
就任した早川啓太担当課長は、昨年作られた救急受信ガイドアプリや、今年1月に始まった市救急相談センター(♯7119)などの周知を図り、予防に努める考えを示す。
また、「ケガや急な病気を防ぐための予防救急の推進は、医療費抑制などにもつながる」とし、「区や医療関係者などとも協力していければ」と話している。
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