寺尾地区自治連合会(岸本進会長)は、地域の高齢者が行方不明などになった際の身元確認に、寺尾地域ケアプラザの連絡先などを記載したキーホルダー「安心ホルダー」の活用を始めている。
安心ホルダーは、あらかじめ連絡先などを登録した原則65歳以上の高齢者に身に付けてもらう。登録情報はケアプラザと自治会町内会が保存・管理。ホルダーは手のひらに収まるサイズで、表と裏にそれぞれ登録者に割り振った個人番号と、ケアプラザの連絡先を記載。万が一の際は、連絡を受けたケアプラザが個人番号をもとに身元確認につなげる。
認知症で行方不明
近年、全国各地で認知症の人が身元不明になるケースが発生している。
区内では2014年、認知症の男性が行方不明となり、東京都内で遺体となって発見された。寺尾地区のひびき町会では、近隣住民ではない認知症の人が、民家に迷い込んでしまう事例もあった。
こうした事態の対応策として、同町会で安心ホルダーが企画され、この4月から連合全体でも導入されるようになった。提案した同町会の今津雅さんは、「行方不明者を出さないためにやらなければと思った。矢向などで同様の取組みが実践され、実績もあると知りアイデアを出した」と話す。
命のお守りに
5月17日現在、369個が配布されている。すでに、安心ホルダーを身に付けていた住民が、転倒し負傷したところを、ホルダーを手掛かりに通行人がケアプラへ連絡を取り、身元確認につながった例もある。
連合町内会は、「住民一人ひとりが身に付けることで、少しずつ『命のお守り』として広がっていけば」と話している。
|
<PR>
鶴見区版のローカルニュース最新6件
|
|
鶴見のタグ2チームが市長表敬4月18日 |
|
|
ログハウスでこいのぼり工作4月18日 |