矢向の日枝神社(萩原諄夫(あつお)宮司=人物風土記で紹介)がこのほど、3年前から行っていた本殿と拝殿の改修を終えた。工事は、1843年(天保14年)以来の「平成の大改修」となった。5月29日には、完成を祝う竣工奉祝祭が開かれる。
日枝神社は、1638年(寛永15年)創立。建立当初の建物は、鶴見川などの氾濫で度々破損し、1843年に拝殿と本殿を造営。1957年にわらぶきだった屋根を瓦に変えるなど、改修を重ねてきたが、屋根の老朽化が進行。雨漏りがひどくなり、応急処置で維持するのは困難になったことから、2013年の伊勢神宮の式年遷宮にも合わせて、大改修に着手した。
屋根を銅板に
改修により、屋根は瓦から銅板ぶきに変え、重さを軽くしたほか、基礎を補強。創立当初から残っている獅子などの彫刻は貴重なものであることから、残された。
当初は、14年完成を目ざしたが、予想よりも老朽化が進んでおり、修理に時間がかかったという。
5月29日に開かれる竣工奉祝祭では、工事に協力した氏子や地域住民を集め、式典がある。子ども会による雅楽や地元有志の祭囃子の演奏も披露される。時間は午前10時から午後1時。
今後も手洗い場やスロープの設置など、境内の改修を検討していくという。
萩原宮司は、「地元も完成を喜んでくれている。新しい神社も、変わらずに地域の拠り所であり続け、町の活性化にも貢献できたら」と話している。
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