鶴見警察署管内で今年1月から5月末までに発生した高齢者関係の交通事故が、昨年同期比38件増の92件と急増している。鶴見署は「何とか減らしたい」と啓発に躍起だ。
県内では全体数、高齢者数ともに減少傾向にあるが、区内はいずれも増加。高齢者が関係する事故92件のうち、最多は自動車の62件だが、自転車、歩行者も倍以上に増えている。
特に歩行者は重大事故になる可能性が高く、昨年暮れから現在までに、死亡事故1件、重症事故2件などが発生。3件とも横断禁止の道路や、横断歩道以外で発生しており、「交通マナー向上も事故防止の鍵」と関係者は話す。
佃野で模擬訓練
「目の前のお店に行きたくても、必ず横断歩道を」
6月9日、佃野町や豊岡町の高齢者約30人が参加し、佃野町内会館で行われた安全教室で、県警交通安全教育隊はそう呼びかけた。
当日は、区内では初となる県警所有の歩行シミュレータを使い、雨や夜といった様々な条件のもと、横断時の安全確認方法などを体験した。
教室は、シミュレータの存在を知った豊岡地区連合会交通部長の片桐英希さんが、鶴見署に依頼して企画。片桐さんは「やたらと渡らず、信号があるところを渡るなど、意識改善が重要。模擬なら失敗してもケガもない。貴重な体験になった」と話した。
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