昨年8月から一部利用開始となった二ツ池公園で、世界最大級の外来魚・アリゲーターガーとみられる目撃情報が相次いでいることから、同公園の愛護会らが6月29日と30日、捕獲作業に臨んだ。今回、捕まえることはできなかったが、同会メンバーらは「生態系が崩れる恐れがある」と危惧しており、今後も方法を工夫しながら継続していくとしている。
アリゲーターガーは、北米に生息する世界最大級の淡水魚で、斑点のある体にワニのような長い口が特徴。魚類や甲殻類を餌とする肉食魚で、成長すると体長3mにもなるとされる。
延縄式でかからず
二ツ池での目撃情報は数年前からあったという。公園化後、釣り人から「ヘラブナなどの魚が減っている」という声が多くなり、捕獲作業を計画。愛護会と市が協力して実施された。
公園のルールとして、投げ釣りやリールが使えないため、仕掛けには、1本の幹縄に多数の枝縄をつける延縄式を採用。約100mのロープに、浮き代わりのペットボトル、ワイヤーに返しの付いた釣り針といった手製のものを用意した。イワシを餌に、29日夕方から30日朝まで設置したが、捕獲はならなかった。
3匹生息か
愛護会は、目撃談などから、およそ2mと1・3mの2匹に加え、「同じガーでも少し違う」という1匹の計3匹が生息しているとみる。飼いきれなくなり放たれた可能性が高いという。
二ツ池は市内でも有数の生物生息地でもあり、「生態系はすべて繋がっている。一つ壊れると崩れてしまう」と愛護会は警鐘を鳴らす。 また、池の魚が減ると、毎日のように訪れる釣り人も減少するため、「防犯面にも影響が出る」と説明。外来種など生物の飼育者に対し、責任ある行動を求めている。
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