神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2016年7月28日 エリアトップへ

区医師会在宅部門 通院患者に連携ノート 在宅用を改訂 緊急時円滑に

社会

公開:2016年7月28日

  • LINE
  • hatena
縮小された連携ノート(右)
縮小された連携ノート(右)

 病気の療養者らが、緊急時などにどの機関でも医療を円滑に受けられるように、鶴見区医師会はこのほど、病歴や投薬状況などをまとめた通院用の連携ノートを作成した。8月から同会会員の医療機関に設置され、希望者や医師が必要と判断した患者に配られる。

 連携ノートは、4年前、区医師会在宅部門を中心に区内医療・介護事業者などからなる団体「つるみ在宅ケアネットワーク」が、在宅ケアの利用者向けに作成していたもの。

 利用者の主治医となるかかりつけ医が、病歴や薬の種類などを書き込むほか、緊急時の連絡先や、死亡時の本人希望を記す「リビング・ウィル」などの書類を添付。緊急搬送の際や災害時、主治医に連絡がつかなくてもノートを見ることで適切な治療を受けることを可能とするものだ。

 在宅用は設置から4年間で、約1700冊が利用されているという。

患者の声で実現

 同団体らは今回、連携ノートの存在を知った通院中の療養者から、「使いたい」という声が上がったことを受け、改訂を検討。取り扱う医師からも、「通院患者にも配布できれば」という要望があり、実現した。

 改訂には、通院患者の場合、特に病状など掲載内容を更新する際、医療機関に持参しなくてはならないことを考慮し、これまでのB4大のものをA5サイズに縮小した。

 作成に携わった区医師会在宅部門総括責任者の栗原美穂子さん=人物風土記で紹介=は、「いざというとき、往診医に連絡することを理解している在宅利用者に比べ、通院患者の方が救急車を呼ぶ確率は高い」と説明。在宅同様に、通院療養者にも大きなメリットがあるとする。

内容変わらず

 縮小した分は添付書類を二つ折りにするなど工夫し、内容は在宅用と同様のものを盛り込んだ。

 8月から会員に配られ、届いた医療機関から順に患者らに無料で提供される。原則、希望者には渡されるという。「どこの病院に行ってもある、(ノートを)当たり前のようにしたい。区外にも広がっていけば」と栗原さんは話している。

鶴見区版のトップニュース最新6

鶴見川維持へ生態調査

鶴見小学校5年生

鶴見川維持へ生態調査

地元企業らと円卓会議も

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

沖縄料理店マップを作成

潮田食べ歩きの会

沖縄料理店マップを作成

動画で店舗紹介なども

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

防災・子育てなど5本柱で

鶴見区予算案

防災・子育てなど5本柱で

自主企画事業に約1億円

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook