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鶴見区版 公開:2016年9月15日 エリアトップへ

江ケ崎町 ペット同行避難を実践 防災週間 各地区で訓練

社会

公開:2016年9月15日

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新たに作成した看板を設置したペット同行受付(上)、ケージに入るペット(下)
新たに作成した看板を設置したペット同行受付(上)、ケージに入るペット(下)

 今年度の防災週間となった8月30日〜9月5日、週末を中心に地域防災拠点訓練などが区内各地区で行われた。江ケ崎町内会(黒川治宣会長)による新鶴見小学校での拠点訓練では、区内で初めてペット同行避難を実施。関係者らは「暑さや雨の対策、糞尿や餌をどうするかなど、課題が見えた」と手ごたえを口にする。

熊本地震契機に

 4月の熊本地震では、ペット連れの被災者が、「迷惑になる」として避難所をさけるケースが相次いだ。環境省は、東日本大震災以降、同行避難を推奨しているが、ペットを避難所内に入れるなどして、トラブルに発展するといった課題も浮き彫りになっていた。

 江ケ崎町内会では、熊本地震での課題を受け、今回初めて、毎年実施している地域防災拠点訓練にペット同行避難を盛り込んだ。

 当日は、514人の町民が参加する中、8匹の犬も同行。ペット同行用の受付を別に設置し、屋外に鶴見区から借りたケージを置いて対応した。

 黒川会長は「使い慣れないケージを前に吠えるペットもいた。そういうのも経験しないとわからなかった」と話し、飼い主の意識向上に加え、飼っていない人の理解促進も必要だとした。

 ペット連れの参加者からは「ペット用の備蓄などもしなければと思った」などと声が上がっていたという。

 鶴見福祉保健センターは「飼い主と地域がルールを作るのが望ましい。そのための支援はしていく。第一歩として、まずは訓練が各地区に広がれば」と話した。

川崎市と連携開始

 昨年、鶴見区は隣接する川崎市幸区、川崎区との3者で防災を中心とした包括連携協定を締結。災害時、生活範囲に即した安全対策を進めようと、隣接する他地域の避難所などを相互に利用できるようになった。

 この協定を受け、矢向地区では3日と4日、初めて幸区と相互に防災訓練を視察。4日の平安小の訓練には、川崎区京町地区の関係者が見学に訪れた。

 矢向地区連合町内会の鈴木憲三会長は「幸区の会長から『気が合えばどんなこともできる』と声をかけてもらった。日頃から親睦を深め有事に備えたい」と連携していく考えを示した。

PHS各拠点に

 9月11日までに区内全31拠点のうち15拠点が訓練を実施。今年度、区が各拠点に1台ずつ配備するとしていた乾電池式の防災PHSも順次手配されている。

 電波の弱いPHSは、携帯電話の基地局よりも間隔が狭いため、周囲が損壊しても少しの移動でつながりやすいとされる。実際に東日本大震災時にも有用されており、区は従来使用しているデジタル移動無線の補完を目的に導入を進めていた。区は「通信手段の強化につながる」としている。

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