キリンビール横浜工場が生麦移転90周年を迎えた。これを記念し、同工場は1991年に開始した工場見学の施設を四半世紀ぶりに大幅リニューアル。10月1日のオープンを前に、9月28日、招待客や報道陣に新施設が公開された。キリンビール(株)の布施孝之社長は「多世代に楽しんでもらえる施設になった。市の観光振興に役立てば」と話す。
キリンビールは、1907年に山手地区=中区=で創業。23年の関東大震災で工場が倒壊し、26年、現在の生麦に移転した。
工場見学は、1991年からスタート。素材からビールになるまでの工程を見学できるツアーなどを企画してきた。
最新技術を導入
今回のリニューアルでは、施設内に、歴史などを映像で伝えるシアターを新設。仕込み釜に内部の映像を投影するプロジェクションマッピングや、酵母の働きを知るためにミクロの世界を表現するなど、最新の映像技術による体験型主体の施設に改修した。
また、工場見学以外にも、醸造や包装・容器の研究員体験ができる「ノミモノ・ラボ」もオープンした。
リニューアルに先立ち、28日には、林文子横浜市長や、征矢雅和鶴見区長ら招待客を招いたセレモニーと記念祝賀会を実施。セレモニーであいさつに立った林市長は、「横浜と言えばキリンというのは市のプライド。市全体の観光振興に大きくかかわる」と大幅刷新を喜んだ。
新たな魅力地域でも
祝賀会に出席した征矢区長は「区も千客万来と称し、市内外から鶴見へ来てもらおうと取り組む中、リニューアルは鶴見にとってもプラス」と歓迎。区内の他のスポットや企業などとも協力・連携しながら、新たな魅力を活かしていく考えを示していた。
生麦第一地区連合会の石川建治会長は「にぎわいの生まれる施設はありがたい。生麦の起爆剤にしていかなければ」と話した。
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