下末吉在住で防犯指導員の佐々木一夫さん(86)が9月29日、都内で開かれた全国地域安全運動中央大会で、警察庁長官と全国防犯協会連合会会長から贈られる防犯栄誉金章を受章した。25年に渡る指導員活動などが評価された。
全国地域安全運動中央大会は、全国防犯協会連合会と警察庁が主催。防犯功労者や団体を表彰している。防犯栄誉は防犯活動歴や他団体からの表彰経験などをもとに金・銀・銅を決定。銅章は、ボランティア活動7年以上かつ県規模の団体等からの表彰受賞経験者、銀は銅受章後活動歴5年以上、金は銀章受章後活動歴3年以上の人が対象となる。佐々木さんは、2003年に銅、10年に銀章を受章し、金章を与えられた。今年の金章受章者は全国で93人。県内では6人だった。
受章について佐々木さんは、「世の中が少しでも良くなればと続けてきた。地域の皆さんの協力のおかげ。ありがたい」と話す。
区民へ意識啓発
佐々木さんは、1991年に防犯指導員を委嘱。長年会長職にも就くなど、町の安全のため尽力してきた。
防犯指導員は、ボランティア。犯罪への注意喚起をするキャンペーンの実施や、日常的に地域の犯罪情報を警察から聞き取り、地域住民へ情報を共有する役割などを担う。
特に、犯罪情報の共有は重要だと考えている。「町ぐるみで防犯意識を持つよう啓発すれば、犯罪はなくなる」と指導員の意義を語る。一方で「最近は『自分さえよければいい』という人が多い」と言い、将来の指導員の担い手を確保できるのか憂慮している。「不安もあるが、指導員はなくてはならない存在。これからも体が続く限りは続けたい」と意欲を見せていた。
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