馬場花木園が、2017年度から拡張整備される見通しとなった。完成は19年度を目ざす。拡張予定地にある古民家が、「特定景観形成歴史的建造物」に指定され、改修の目途が経ったことを受け、具体的な整備時期が明らかになった。来年度から耐震補強や補修を行い、トイレや庭なども新設予定。横浜市は、今年度中に整備方針を決定し、住民へ説明を行っていく。
馬場花木園は、1999年に開園し、現在公開されている敷地面積は13377平方メートル。市内でも珍しい和風庭園として地域住民に親しまれてきた。今後拡張する土地は4686平方メートル。樹林地で、湿地や小川があり、歴史的建造物の古民家「旧藤本家住宅主屋及び東屋」が残っている。主屋と東屋は茅葺屋根を持つ貴重な遺構で、主屋は江戸末期から明治初期に建築された。
拡張予定地も当初から公園化は予定されていたが、開園当時は未取得の用地だったため、これまで整備されていなかった。
トイレ新設
横浜市は、敷地全体の整備を進めるため、開園後も用地の交渉を継続し、2011年に取得。また、古民家は市の景観条例に基づく「特定景観形成歴史的建造物」に指定した。
これまでは、茅葺の使用などを禁止している建築基準法がハードルとなり、大規模改修はできなかった。 今回の指定をもとに、建築審査会の同意を得ることで、建築基準法の適用は除外することができる。建物の価値を残し利活用を進める目途がたち、公園整備時期の見通しもついた。
横浜市は、今後設計を進め、整備は17年度から18年度の2カ年で行い、19年度の完成を目ざす。
市担当者は「古民家の耐震補強や補修、庭やトイレも設置したい。今年度中に方針を決め、住民へ説明したい」としている。
同園のイベントに協力している地元の馬場町第二自治会の上野泉会長は、「整備が始まることは歓迎したい。完成後自治会活動で活用できるような整備内容になってほしい」と期待を寄せていた。
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