生麦第二地区の身近な歴史をまとめた「生麦第二地区歴史マップ」がこのほど完成し、1月26日から地区内の約1万5千世帯に配布されている。
作成したのは、地域住民からなる同地区地域のつながり実行委員会。2年前から毎年マップを作っており、今回が第3弾だ。一昨年は地区内の見どころを網羅した「魅力マップ」、昨年は目的別の散策ルートなどを盛り込んだ「健康づくりマップ」を製作。今回は、エリアが広い同地区で歴史を互いに知り、つながりを生むことなどを目的に製作された。
短文で解説
サイズはA2版二つ折り。表面では同地区全体の沿革や歴史、東寺尾、岸谷、生麦の語源などを解説。マップ部分は、横浜市が持っていた昭和30年代の地図を載せた。それ以前のものは国道がないなど、現在の地形と異なるため、この年代の地図を用いたという。
裏面は3地域にわけ、昭和初期から30年代ごろの歴史を紹介。「歴史といっても、古いものはすでに本で紹介されている。より身近なものを」と、街角に眠る言い伝えなどを地域住民から聞き取り掲載した。
東寺尾地域は、戦前に走っていた木炭バスや高射砲陣地、岸谷は安養寺に設置された白黒テレビ、1956年の岸谷小学校火災、生麦は昭和初期にあったキリンビール前駅、市電の話などを短い文章でまとめている。代表を務める青木義雄さんは「次世代の子どもに伝えたいこともピックアップした。地区が広く、端と端では知らないことも多い。マップを通じてつながりが生まれれば」と話した。
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