江ヶ崎町では、地域環境のトラブルを未然に防ごうと、猫との共生を目ざす「地域猫」活動の取組が始まっている。3月8日には、地元住民向けに地域猫についての講演会を実施。地域猫活動の発案者で、横浜市神奈川福祉保健センターの黒澤泰氏が各地の実践事例を紹介し、参加者は活動への理解を深めた。
トラブル未然防止へ
地域猫活動とは、住民やボランティア、行政が協働して去勢不妊手術などを行うことにより、野良猫などの飼い主のいない猫を管理する取組。活動により、フン尿の処理など、地域の環境悪化を招くトラブルの未然防止を目ざす。横浜市では、一定の基準を満たした登録地域で、猫の無償手術を行う「地域猫活動モデル事業」を実施している。
江ヶ崎町では昨年、住民の「猫が急激に増えているのでは」という声をきっかけに、町内会で課題を共有。町内で現在確認されている猫は現在82匹。目立ったトラブルはまだなかったものの、大きな問題になる前に手を打とうと、市のモデル地域登録を決めた。
理解促進へ広報
同町の現在の地域猫活動は、猫への関心が低い人にも活動の意義を理解してもらう広報啓発活動が中心。今回の講演会もその一環として企画された。
参加者からは、「猫が嫌いだからといって放置していては解決しない」など、地域ぐるみの活動を評価する声が聞かれた。
同町内会の黒川治宣会長は、「皆さんの理解を得ながら、地域の猫を地域の課題としてとらえ取り組んでいきたい」と話している。
鶴見区版のローカルニュース最新6件
|
|
つるぎん27日に4月25日 |
|
|
|
|
<PR>