県政報告【5】 予算は県民生活最優先に 県議会議員 共産党 木佐木ただまさ
3月24日、神奈川県議会において2017年度の予算が成立しました。
神奈川県の予算は3兆円に上り、全国でも有数の規模です。しかし、県民人口910万人の一人当たりに換算した予算金額は、全国最少クラスです。3つの政令市を抱えていることなど、様々な事情がありますが、県民一人ひとりに使える予算が少ないからこそ、何に対して予算を投じていくのかは、一層問われると思います。
福祉の充実を
知事は、経済のエンジンを回すとして大型開発の推進や大企業誘致を進め、成果が出始めているといいますが、県税収入は昨年度より減収を見込んでいます。 これは、知事の進める路線が破たんしていることを示しているのではないでしょうか。大型開発や大企業誘致よりも、子育てや介護、生活道路など、県民に身近な施策や施設を充実させることを優先すべきです。
厳しい財政を強調する一方で、知事や議員などの期末手当の引き上げを提案してきたことも見過ごせません。これらの議案に、共産党は反対をしましたが多くの会派が賛成し成立しました。県民の生活にこそこうした予算を回すべきです。
認可外保育園の調査強化
私の所属する県民・スポーツ常任委員会の中では前進した点もありました。
保育園をめぐる話題は最近メディアで大きく取り上げられていますが、県内でも過去に認可外保育園での死亡事案が発生しています。国は認可外施設に対して年一回の立ち入り調査をすることを求めていますが、県内で調査が実施されていた施設は全体の約5割に留まっていました。
そのため、私は体制を拡充して、最低でも国の求める水準を早急に満たすことを求め続け、その結果、今年度からは体制を強化して認可外施設に立ち入り調査を実施すること、別途巡回指導を行い年2回施設に赴くよう改善されました。
保育の質を確保することは、子どもの命に係わることです。これからも、安心して子どもたちを預けられる保育施設を増やしていくために、県の責任を果たしていくことをしっかりと求めていきたいと思います。
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