不登校の子ども達などのための居場所を佃野町で開くNPO法人「子どもと共に歩むフリースペース たんぽぽ」(青島美千代理事長)が、このほど不登校経験者の実態をまとめた冊子を製作し、無料配布している。
たんぽぽのフリースペースは、不登校の子を持つ保護者らが中心となって2008年にオープン。食事や工作など、子どもたちが自由な時間を過ごせる場となっている。
学校休む権利もある
冊子は、『不登校と子どもの権利』、『子どもと精神医療の実態』の2冊。
冊子製作のきっかけは、近年のたんぽぽを利用する子どもたちの傾向だった。「不登校になって両親の理解が得られず不仲になる子などが多くなっている」と青島理事長は話す。
こうした現状から、当事者の生の声などを紹介する冊子を企画。各誌では、不登校であることで「ダメな人間」だと自分を責めてしまったという体験談や、薬の副作用で暴力をふるうようになった子どもの例などが挙げられている。
今後は保護者や学校などを中心に配布していきたいという。「学校には通わなければならないとする意見も多いが、心や体が壊れてしまう前に休憩することも必要。子どもたちの休む権利を認める視点を持ってもらいたい」と青島理事長は呼びかけている。
冊子は、両誌とも全11ページフルカラーで初版3千部。たんぽぽで配布中。問合せは、【電話】045・834・7970。
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