区内の子育て情報を盛り込んだ「つるみままっぷ」の継続発行を目ざし、企画・製作する母親らが製作費を募っている。5月27日には「わっくんひろば」で「ままっぷを語る会」を開き、これまでの活動経過や今後の展開について発表。「地域でままっぷの活動を応援してもらえる仕組みを作っていきたい」とメンバーは話している。
累計6万部以上
「つるみままっぷ」は、2009年に北寺尾で2児を育てている今井幸子さんが考案。親子で利用できる施設やイベントなどをマップ形式で紹介し、子育てに役立つ地域情報を一覧にしている。掲載情報は、母親らが実際に街を歩いて集めた生の情報だ。
エリア別に「てらお」「にし」「きた」「みなみ」と発行範囲を広げ、2015年には区内全域版を完成させた。改訂版や外国につながりのある母親向けの英語版も発行してきた。
地域ケアプラザなどの公共施設での配布のほか、民生委員などを通して区内すべての新生児がいる家庭にも配布。累計発行部数は6万部以上に上る。
ままっぷ利用経験者の母親は、「引っ越したばかりの頃は鶴見の地理がわからなかったので助かった。こんなに詳しい子育て情報はなかなかない」と評価する。発行の度に在庫は尽きており、高齢者や障害者にも重宝されるなど、年々ニーズは高まっている。
自立目ざす
これまでの活動予算は区の補助金を頼りにしてきたが、この3月で補助は終了。自立的な活動に向け、メンバーは資金をインターネット上で募るクラウドファンディングに挑戦している。
目標額は30万円。ままっぷ5千部分の発行予算となる。一口千円から5万円まで。寄付額に応じ返礼品を用意し、7月末までの達成を目ざす。
寄付と同時に、ままっぷの活動に参加したいメンバーや、子どもたちを連れて会議ができるスペースの提供情報も募集している。
今井さんは、「今回のプロジェクトを成功させ、定期的に地域から寄付を募り、地域に還元していける仕組みができれば」と抱負を話している。寄付は「ローカルグッドヨコハマ」のクラウドファンディングのページ(https://cf.yokohama.localgood.jp/project/mamapturumi)で受付中。
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