生麦の正泉寺で7月13日、仏教音楽などで用いられる楽器「双盤」や太鼓を鳴らしながら念仏を唱える伝統行事「双盤念仏」があった。荘厳な雰囲気の中、4人の息の揃った楽器の音と声が響き渡り、訪れた人は静かに耳を傾けていた。
仏様の魂を鎮めるために念仏は行われる。正泉寺では毎年、お盆の入りの日であり、多くの檀家が参拝する13日に双盤念仏を行っている。直径約40cm〜60cmの金属製の双盤を打つ3人と、全体を指揮する太鼓役1人が人の一生を表した曲目を45分間に渡って演じる。
正泉寺に伝わる双盤には明治31年(1898)と記されており、その頃には双盤念仏があったという。1955年頃までは年に2回、「正泉寺双盤念仏連」という地元の有志たちで行われていた。
一時は演者である「講員」が亡くなり、後継者不足が続いていたが、1977年からは川崎大師の双盤講を迎え、伝統を引き継いでいる。
正泉寺は「時間をかけて地元の跡継ぎを作り、絶えることのないようこれからも続けていきたい」と話している。
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