行政相談委員として活躍する 永井 恒雄さん 平安町在住 70歳
広く、深い知識人
○…行政相談委員としての活躍が認められ、このほど総務省の大臣表彰を受賞した。「光栄だが、まだ歴も浅いしまさかと思った」。平安町町内会の常任委員を務めて30年。その後も民生委員や児童委員など地域で深く活動を続け、2003年からは地域と役所のパイプ役、行政相談委員に選ばれた。地域に深く関わるようになったきっかけは、PTA会長に就任したこと。1年だけのつもりが気付けば12年も務めていた。「子どもがお世話になっていたし、子どもは地域の中で育っていく。その役に立てるのであればと思った」
〇…奈良県の出身。大学進学と共に上京。26歳の時、結婚を機に鶴見に住んで40年以上となる。大学卒業以来、システムエンジニアとして働いてきた。就職してすぐの頃は週に1度は飛行機に乗ったというほど。全国を飛び回っていた。お客さんの話を聞き、コンピューター上のシステムを構築する。「社長クラスの人達と会って話を聞く仕事。やりがいは大きかった」。当時は現在のパソコンが何億円とする時代。IT業界の最先端を走っていた。その実績も認められ、後に経営側に回り、45歳の時には子会社の社長職を経験した。
〇…特技は手品。取材中にも次々と技が繰り広げられる。大学では手品サークルに所属しており「当時はプロの代役としてお金をもらうこともあった」と誇らしげ。仕事が始まってからは封印していたが、現在は区内のイベント等で披露することも。「見せると喜んでくれるし、何より自分がやっていて楽しいからね」
〇…仲介役は難しい。大切にしているのは”広く、深く”。「人を納得させるために、偏った思想があってもいけないし、何でも許容する心の広さと、深い知識が必要」。様々なケースに対応するために、自宅にはあらゆるジャンルの本が山積みだ。「周りの人たちのため、鶴見のため、これからも互いに幸せになれる道を見つけていければ」
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