区内臨海部企業の技術を集めたガラス製のシンボルイルミネーションサインが、11月15日、キリンビール(株)横浜工場=生麦=のエントランスに誕生した。同日、完成式が行われ、関係者らは「鶴見、横浜の新たな観光資源になれば」と声を揃えた。
ガラスにイルミ、技術結集
シンボルサインが設置されたのは、同工場見学エントランス部分にある円形の植栽部分。麒麟のデザインをあしらったガラス製のオブジェは、AGC旭硝子京浜工場=末広町=が制作し、その周囲を照らすイルミネーションは、JFEテクノス(株)=同=が手がけた。
旭硝子によると、高さ約2m、幅約3mのガラス製のオブジェには、車のフロント部分のような合わせガラスを採用。焼きつけたデザインをはさみ込む三層ガラスとなっており、立体感を出すため、麒麟の各パーツをわけて3枚で一対となるように仕上げた。「チャレンジしたことのない珍しい手法」と担当者は語る。
一方、オブジェを照らすイルミネーションには、4千球のLEDを配置。都心のイルミネーションの代表格、丸の内仲通り周辺の装飾施工を手がけるJFEテクノスが、その技術を披露している。
観光の一端担う
もともと京浜臨海部の企業として、つながりのあった3社。シンボル制作は、首都高横浜北線の完成にともない、キリンが進めていたエントランスゾーンの完成がきっかけとなった。
北線の高架建設の際、今回の植栽部分にあったシンボルツリーの移設を余儀なくされたことで、代わりになるものをとキリン側が発案。見学施設に使用している太陽光発電ガラスは旭硝子製、敷地内のイルミネーションはJFEテクノスに依頼と、両者と直接付き合いがあったことから、3社協業が実現した形だ。
キリンビール横浜工場の神崎夕紀工場長は「旭硝子さん、JFEテクノスさんの協力で、技術を集めたシンボルサインができた。横浜の観光資源の一端を担いたい」と話した。
イルミネーションの点灯時間は、午後5時15分〜午後10時まで。工場の定休日以外は通年で点灯する予定となっている。
夜景プロジェクトの一つに
3社によるシンボルサインは、現在市内で展開されている、省エネ技術とアートによる夜景作りプロジェクト「スマートイルミネーション横浜2017」の中で、プログラムの一つとしても紹介されている。
詳細はホームページ【URL】http://smart-illumination.jp/program/参照。
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