史季の郷ボランティアの代表として活躍する 伊藤 詔子さん 矢向在住 74歳
見守る眼差し、温かく
○…「遊びに来た子どもたちに挨拶しなさいって言って、うるさいおばちゃんやってるの」。江ヶ崎町の史季の郷で、50人のボランティアをまとめる。資料館は常時2人が滞在している仕組み。誰をいつ配置するかスケジュールを立て、休んだ人の代理、備品の整備など普段から施設を気にかける運営に欠かせない存在だ。「最初は資料館を見に来ないかって言われただけで、気付いたら役員。こんなに大変だと思わなかったから騙されたって言ってるの」と笑う。「でも嫌いじゃない。たくさんの人と関わって、喜んでもらえるのはすごく嬉しいこと」
〇…生麦の国道駅近くで生まれ育った鶴見っこ。東台小、鶴見大学付属中・高と通った。結婚を機に矢向に。子どもの手が離れた頃、「地域のために何かできることはないか」と声をかけたことがきっかけで矢向4丁目の総務部長の役割を担うように。それを皮切りに消費生活推進員の地区代表など幅広く活動。人脈を生かして史季の郷のボランティアを集めた。「人柄や気が合うかってところを考えて当番リストを作った。みんな本当に良くやってくれる最高のメンバー」
〇…息抜きは月2回の女声合唱団のレッスン。昔から音楽は好きで、ピッコロや打楽器、コンダクターの経験もある。音感はもちろんだが嗅覚も鋭い。昔のあだ名は「警察犬」。近隣宅から飛んでくる洗濯物を誰の家のものかかぎ分けるのが得意だったという。A型でマメな性格もあり、「昔は厳しかったかもしれない」と話すが「色々な人と会うことで自分自身成長してきた。昔は許せなかったことも『こういう人もいるんだ』って思えるようになった」
〇…「昔を知らない子どもたちが触って楽しめることはもちろんだけど、お年寄りも懐かしさを感じられる」と資料館の魅力を話す。「若い人にバトンタッチして、長く続いていってほしい」。柔らかな眼差しで、資料館を見守っていく。
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2017年4月6日号
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