県政報告ひでしの「実績で勝負」㉗ 県独自「認知症の人と家族を支えるマーク」が誕生 公明党 鈴木 ひでし
以前お知らせした、神奈川県独自の「認知症の人と家族を支えるマーク」がようやく誕生しました。
きっかけは私のもとに届いた鶴見区内で活動する介護者の方々の集い「おりづる会」からの要望です。
認知症の人と家族の応援者として、全国で養成されている認知症サポーターは増加しています。にもかかわらず、「講座修了の証に配布されているブレスレット型のオレンジリングを身に着けている人をあまり目にしない。県としてもっと認識できるような新たなマークを」というものでした。
平成27年3月に会の皆様とともに県へ要望書を提出。私は、認知症への理解を一層深め、認知症サポーターの意欲的な活動につなげるため、平成28年6月の県議会第2回定例会において、県独自のマークの作成について、黒岩祐治知事に提案をしていました。
認知症の人の視点で作成
急速な高齢化に伴い、認知症施策は喫緊の課題となっていますが、その施策の検討にあたっては、認知症の人や家族の視点に立つことが不可欠です。このマーク作成についても、この視点を重視して制作が進められました。
県では、市町村や「認知症の人と家族の会」の意見を聴きながら検討を進め、デザインは、県と学校法人岩崎学園との包括協定に基づき、同法人横浜デジタルアーツ専門学校の学生に依頼されました。
制作依頼の説明会には私も同席し、このマークの意義や思いをお伝えしました。学生たちは、県による認知症サポーター養成講座を受講し、認知症への理解を深めた上で、認知症サポーターとして、若い力を活かして、このデザイン制作に取り組んでくれました。
その結果、学生からの応募は68点に上り、認知症の方ご本人も参加した審査会で優秀作品を選考。このたび商標登録手続きを経て、県独自のマークとして誕生しました。
優秀作品の表彰
1月31日、新マークの記者発表があり、その後、マークを作成した学生に対して知事から表彰状の贈呈がありました。また、認知症施策の普及啓発推進に、デザインを通して貢献してくれた学生たちに対する感謝状を贈呈する機会もあり、私も同席して学生の思いを直接聴くとともに、感謝の気持ちを伝えました。
今後このマークは、県独自の取組みである、認知症サポーターのステップアップ研修を受講してボランティア活動を行う「オレンジパートナー」に対して、バッジ等として配布されます。さらに、県の様々な広報媒体に活用され、県内市町村等も使用できるよう啓発グッズの作成が予定されています。
グッズについても、実際に活用する介護者の方々などの意見を聞きながら、より良いものにしていきたいと思います。
介護者の皆様の声から始まったこの取組が、認知症サポーターの活動支援につながり、認知症の人にやさしい神奈川の実現に向けた一歩となるように、私も後押ししていきます。
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