(一社)鶴見区医師会(原直会長)が創立70周年を迎え、3月3日、横浜ロイヤルパークホテル=西区=で記念式典、祝賀会が開かれた。時代の流れとともに地域医療を推進し70年。超高齢化社会によってニーズが高まる在宅医療など、会員らはさらなる活躍を誓う。
区医師会が創立したのは、1947年12月7日。同日に横浜市医師会が発足したことを受けて誕生した。
前身をひも解くと、古くは江戸中期ごろから始まる。現在の旭区や青葉区などにあたる都筑郡から、漢方医の分家が鶴見村に定住し、開業したのが最初と言われている。
団体が設立されたのは1915年で、当時鶴見が属した橘樹郡内の医家を組織し、橘樹郡医師会となった。17年には当時鶴見の中心だった生見尾村周辺の医師が親睦会として鶴見医会を立ち上げている。
その後、橘樹郡医師会は、1927年に横浜市の区制施行などとともに旧横浜市医師会と合併。翌28年に区内会員が立ち上げた橘医会が現在の鶴見区医師会の母体とされている。
先進的な役割も
現在は区内12の病院と135の診療所、約240人の会員が所属。各機関や会員同士が連携し、さまざまな形で地域貢献を果たしている。近年、高齢化を背景に国も推進する在宅医療分野においては、医療・介護事業者などで連携するネットワークを10年ほど前に構築。先進的な事例となっている。現在は市医師会や市医療局とともに、市のモデルとなる3つの新規事業も展開している。
記念式典当日は、来賓を含む関係者ら約200人が参加。70歳以上の長寿会員54人と、会の活動などに寄与した功労会員26人への表彰などがあった。
原会長は「今後も会員相互の親睦を図り、区民のための地域包括ケア推進に取り組む」と決意を語った。
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