県政報告 VR防災訓練の導入を検証 自民党 神奈川県議会議員 川崎 修平
近年、大地震をはじめ、豪雨や台風など、さまざまな災害が激甚化の傾向にあります。そのような中、私が、県議会で提案したVR防災訓練の活用検証が行われましたのでご報告いたします。
県内初の取り組み
「VR」とは、バーチャルリアリティ(仮想現実)の略です。ゴーグルのようなディスプレイ型の機器を装着し、コンピューターによって合成された映像や音響などの効果を見せることで、その空間に入り込んだような感覚をもたせることが出来るシステムです。
現在、様々な場面で使われているこの技術を応用して防災訓練を行えば、災害の怖さや訓練の大切さを実感することができ、これまでの訓練に比べて意識が格段に違ってくると、平成29年9月の定例会で導入を要望しました。
新しい技術を教育現場に取り入れるのは難しく、実現は困難かと思われましたが、粘り強く必要性を訴えた結果、3月13日に、県内で初となる活用検証が県立川崎高校で実施されました。
火災、浸水を体験
講師には、VRやAR(拡張現実)などを応用した防災教育の第一人者、愛知工科大学・板宮朋基准教授を招き、生徒たちは火災と浸水を体験しました。
提案者として視察させて頂き、私も体験しましたが、火災は煙が充満して前が全く見えない状況で、浸水は水深1mまでを順に体験して視界の状況などを確認しました。
参加した生徒たちからは「身をかがめなければ煙の中を移動できなかった」「水没すると足元が見えず、身動きが取れなくなると思った」といった感想が上がり、通常の防災訓練では体験できない、リアルな声を聞くことができました。
課題越え実現へ推進
このVRなどを活用した防災訓練の本格導入には、予算などまだまだ越えなければならない問題もありますが、教育現場に導入できれば、子どもたちだけでなく、県全体の防災力向上につながるものと考えています。
今後ますます技術が進んでいく分野において、その技術が県民の皆さまの安心と安全につながるものになるよう、実現に向けて引き続き推進してまいります。
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