横浜市医師会聖灯看護専門学校=下野谷町=で7月9日、区内障害者施設協力のもと、弁当や総菜、パンなどの定期販売が始まった。学校などでの障害者製品の販売機会は多くなく、「相互理解にもつながる」と関係者らは歓迎する。
定期販売は、聖灯看護専門学校から区、社協に依頼があったことから実現した。
同校は今春、菊名と保土ケ谷にあった学校を統合する形で旧鶴見工業高跡地に開校。もともと統合前から、各校で地域作業所などとの交流があったことから、今回の依頼につながったという。「500人を超す学生が在籍しているが、食堂もなく、お願いしたいと思っていた」と同校事務部長の宮田泰明さんは話す。
利用者のやりがいに
今回、販売を請け負うのは、鶴見区障害児者団体連合会の「鶴っこ部会」に所属する麦の家、ふれんど、ぱれっとワークス自然館の3施設。授業のある日は、毎日昼の時間帯に2施設が販売を行っていく。麦の家がパン、ふれんどが日替わり弁当や総菜、自然館がカレーなどを用意する。
学校での販売は初めてというふれんどの担当者は「対面して販売することで多くの人と交流ができ、施設利用者のやりがいにもつながる」と意義を語る。
評判は上々
初回となった9日は、麦の家とふれんどが販売。学生たちは初めての校内販売に興味津々で列を作った。購入者らは「販売は助かる」「惣菜が美味しそう」などと声を上げていた。
麦の家は「販路拡大は有難い。利用者の社会参加にもつながる」とし、多くの利用者が交流を持てるように毎回販売メンバーを交代していく考えだという。
宮田事務部長は、「鶴見で開校したからには、少しでも役に立てるように、福祉の交流も意識していきたい」と話した。
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