ひでしの「実績で勝負」㉞県政報告 命守る二つの提言が実現 公明党 鈴木 ひでし
自然災害は、いつ、どこで起きるかわかりません。最近では、平成最悪の気象災害とされる7月の西日本豪雨や、9月に発生した北海道胆振東部地震、先日の台風21号、24号など、大きな被害が発生しました。こうした災害から県民の皆さまの命を守るため、県議会で私が黒岩知事に提案し実現した、全国に先駆けた神奈川県の二つの取組を、ご報告いたします。
かながわ版ディザスターシティの整備
県は、厚木市の消防学校にオール神奈川の実践的消防訓練施設「かながわ版ディザスターシティ」の整備を進めています。約1万5千平方メートルの敷地に、地震で倒壊した家屋やガレキ、台風や豪雨により土砂で埋まった家屋、水没した車両など、自然災害現場を再現した施設や、大規模な車両事故を想定した施設を整備。捜索や救助などの高度な訓練を可能とする、全国初の消防訓練施設です(イメージ図参照)。
消防職員であっても、実際の災害現場を経験する機会は、そうあるものではありません。「ディザスターシティ」は、今年の11月から訓練で活用される予定です。新施設完成により、県民の命と財産を守るため昼夜を問わず活動する県内の1万人の消防職員と1万8千人の消防団員の実戦対応能力向上に、大きく寄与するものと期待されます。
かながわ消防
2016年に発足した「かながわ消防(県消防広域運用調整本部)」は、県内で大規模災害が発生したときに、県と県内消防本部が一丸となり被災地を応援する仕組みです。
災害に備えて「かながわ消防」の実効性を高め、県内全消防本部の連携を強化するため、県内から応援部隊が集結し、実動訓練を行っています。今年1月には、大規模火災を想定し、県内から集まった消防車をホースで繋ぐ消火活動や、多数の負傷者の救急搬送など、実戦的な訓練を行いました。
二つの取組の効果
「ディザスターシティ」の整備により、さまざまな災害現場を想定した訓練が可能となります。消防職員、消防団員の対応能力向上はもとより、「かながわ消防」の充実にも大きな効果を発揮するものとなります。
今年の11月30日と12月1日には、県内で大規模地震が発生したことを想定し、関東ブロック9都県の1千名を超える消防部隊が県内の消防本部を応援する訓練が実施されます。この訓練は、「ディザスターシティ」や「かながわ消防」の成果を確認する格好の機会です。私も現場で視察し、ご報告いたします。
これからも、県民の皆さまの命を守るため行動してまいります。
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