豊岡地区連合会(木佐美信行会長)は先ごろ、自転車の交通マナー向上などを目的とした講習会を初めて実施した。会場となった豊岡小学校には約100人が参加。自転車を使い、交通ルールやマナーを学んだ。
講習会は同地区の交通部と、交通指導員が企画。「マナーの悪さが気になっていた」という指導員らが、楽しみながら学んでもらおうと他地区での例も踏まえ内容を練った。
当日は鶴見警察と共催。鶴見交通安全協会、豊岡小学校が協力し、近隣の豊岡商店街、三角大通り共栄会、レアールつくの商店街が協賛した。
白線で道路などを描いた校庭には、車両や標識などを配置。参加者は署員の解説を聞き、コースを走って危険カ所などを学んだほか、県警が所有する交通シミュレーターも体験した。
参加者の一人は「普段何気なく乗っているが、危ない乗り方だとわかった」と話した。
一通逆走、危険潜む
鶴見署によると、今年の区内の人身交通事故は一日平均1・7件の500件(10月19日現在)。そのうち豊岡地区は27件で昨年より2件減少。「少ない方」だとする。
一方で、JR鶴見駅の西口があることから、通勤通学時間帯などの自転車交通量は多く、「通報のない軽微な接触はあるはず」と推測。実際、住民からは「店から出てすぐにぶつかったり、ハンドルが当たったり、ケガの話も聞く」と話す。
また、豊岡通りは一方通行のため、特に駅に向かう人の多い朝は、「ほとんどが逆走で違反」と鶴見署は指摘。自転車に関する苦情は区内でも多いという。
木佐美会長は「いつ大きい事故が起きてもおかしくない。マナーアップは一朝一夕にはできないが、こうした活動が一助になれば」と、継続していく意向を示した。
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