獅子ヶ谷の本覺寺(河村隆哲住職)で11月3日、境内の整備事業完成を祝う稚児行列と落慶法要があった。戦争で焼けた本堂の再建以来、30年ぶり。
当日は稚児と檀家や世話人ら約50人が獅子ヶ谷交差点から同寺までを練り歩いたほか、僧侶による読経や式典などもあり、華やかに行われた。
整備事業は、相続人のものとなっていた境内前の土地約766平方メートルが2014年、寺に返還されたことをきっかけに始まった。土地の利用法を考えるなかで、教育に携わっていた住職の思いから、地元の神奈川大学に協力を要請。学生の力を借りながら文献調査や地域の人へのインタビューなど様々な研究が行われ、不足していた墓所の新設と江戸時代に存在したと歴史書に残る観音堂の再建が決まった。
完成した墓所は、樹木墓や永代供養など、様々な種類があり、観音堂は防空壕があった土地の形状を活かし、護摩祈祷が行えるよう天井の高い作りになっている。
同寺の総代・岸本和好さんは「地域の拠点となる良いものができた。今後も協力して寺を守っていきたい」と話し、河村住職は「歴史を踏まえて今のニーズに合った形を目指した。地域に寄り添った憩いの場になれば」と願った。
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つるぎん27日に4月25日 |
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