水泳マスターズ大会で日本新記録を樹立したチームのリーダー 永島 郁子さん 東寺尾在住 77歳
好きな泳ぎにずっと夢中
○…「始まる前に必ず『楽しみましょう』と声をかけてくれる」――周囲の評価はリーダー的存在。「ただ一番年上なだけ」と謙遜する。「ファミリー」だと形容するメンバーたちと出場した、3日のマスターズ大会4×100mフリーリレー。泳ぐ楽しさを共有した先に、日本新記録が待っていた。「やっぱり嬉しい」。満面の笑みを見せる。
○…小さいころに泳いだ海が好きの出発点。「たまたまプールがある学校ばかりだった」。小中高も泳ぎに夢中になった。結婚を機に鶴見に移ったあと、2児の子育て中から、落ち着いたら水泳を始めると決めていた。子どもも通わせていた水泳教室・キンダー鶴見(現ザバス鶴見)。38歳のときに入会した。「水に入るのが好きなの。無心で泳ぐと発散になる」。水中の浮遊感がお気に入りだ。
○…「大会に行くと言っても、『いってらっしゃい』って言ってくれる」。夫の理解があるからこそだと感謝を口にする。テニスやバレーボール、ダイビングなど、色々と手を出したが、結局水泳が残った。「本当に好きなんでしょうね」。不定期ながら、昨年から始めた体幹トレーニングも、楽しく泳ぎ続けるため。「熱中できることを早くに見つけられたのは幸せ」
○…週3回、教室に通い、大会出場は年に10回ほど。「大会のあとの打ち上げがまた格別」。そのために泳いでいると茶目っ気たっぷり。教室では仲間が、大会では全国に友だちができ、刺激のある日々。生きがいにつながっている。夢は、現在都内でスイミングに通う孫2人と、ファミリーリレーに出場すること。「そのためにはまだまだ現役でいないと」。泳げる限りは泳ぎたい。「うお座なのよ」。冗談めかしたスイマーは、格別な喜びと楽しさを求め、今日もまた水中を行く。
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