生麦第二地区で11月12日から、地区内の高齢者宅を訪問し、火災などの防災を呼びかける「ふれあい防災訪問」が始まった。住民一体で進める見守り事業は今年で20年目。今年度から防火部を防災部に変更し、さらなる防災対策につなげるため、意識調査のアンケートも実施する。
ふれあい防災訪問は、同地区のこの時期の恒例行事。きっかけは、20年前に発生した火災による2件の死亡事故。「ひと冬に2件あって、次の年にスタートした」と杉浦節子会長は振り返る。
生麦第二の13自治会・町内会内に住む、75歳以上と単身世帯、日中独居となる高齢者宅を訪問し、特に火災予防を呼びかけてまわる。今年訪問する高齢者宅は1577軒。訪問は民生委員・児童委員、家庭防災員ら約163人が担当する。
意識調査も実施
同地区は今年、これまでの防火部を廃止し、防災部を配置。訪問も火災だけでなく、災害全般に対する意識向上を目的としていくという。
防災部長の齋藤健一さんは「せっかくの訪問なので、意識の見える化を目ざしたかった」とし、その一環として、訪問時のアンケート調査を企画。「はい」と「いいえ」の二択ながら、消火器の準備や家具転倒防止対策の有無、災害時の避難場所を問うものなど、7問を用意した。
齋藤さんは「共通の設問に答えてもらうことで、意識の実態を探り、今後の対策につなげていければ」と話す。
岸谷消防出張所で出陣式が行われた12日、参加者らは「自分たちの街は自分たちで守ろう」などと宣言し、今年度のスタートを切った。
山田裕之署長は「災害時、公助の力は限られる。こうした活動に驚きと感謝と尊敬の念を抱く。鶴見全体に広がれば」と評価した。
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