市内で昨年一年間に発生した火災・救急出場件数の概況(速報値)がまとまり、鶴見区の火災発生件数は18区中最多だったことがわかった。市全体で激減する中での結果に、関係者らは危機感を強めている。
区内の昨年一年間の火災件数は71件で前年比8件増。死者も2人増え4人だった。市全体では702件で同152件減。18区中増加したのは鶴見、神奈川、緑の3区のみ。最少は栄区の17件だった。
「たばこ」が1位
主な出荷原因をみると、区内では「たばこ」が15件(前年比10件増)で最多。「放火」13件(同9件減)、「こんろ」10件(同2件増)と続く。
鶴見消防署予防課は「たばこは消火の確認不足が一因」と分析。消してすぐに捨てるなど、十分に火種が消えていない状態だと火災になる可能性があるという。「灰皿をベランダに放置したり、灰皿がわりの空き缶利用などは注意してほしい。消火には水の使用を」と呼びかける。
啓発企画新たに
同署は、火災の増加を受け、今月末に区内の銭湯で啓発キャンペーンを企画。30日午後1時15分から、澤の湯=下野谷町=で「うたごえの集い」を実施する予定だ。
「区民一人ひとりの意識が大切になる。地道に呼びかけを重ねていくしかない」と同署は話す。
救急は伸び鈍化
高齢化により件数が増加傾向にある救急出場は、前年比224件増の1万5005件。傾向は変わらないものの、南区の191件に続く2番目に少ない結果となった。
市内全体の救急出場は20万件を超え、8年連続で過去最多を更新。5区で800件台となるなど、大幅に増加する中で鶴見区は踏みとどまった形だ。
1日平均でみると41件、35分1秒に1件の割合で出場。区民19人に1人が救急車を利用している計算となり、いずれの数字も微増している。
鶴見区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>