鶴見大学附属高校(亀山仁校長)=鶴見=の生徒27人が3月19日、“自転車ながらスマホ”の怖さについて、仮想現実・VRを使いながら学んだ。auが企画する「自転車安全・安心プロジェクト」の第3弾で、同校が第一校目となった。
「ながらスマホ」とは、スマートフォンを見ながら運転や歩行などすること。2017年には、県内でながらスマホ自転車運転による死亡事故が発生。高額な賠償額が発生する状況から、自治体の保険加入条例義務化も広がっており、神奈川県も条例化が決まっている。
これらを受け、KDDI(株)とau損害保険(株)は「自転車安全・安心プロジェクト」としてアプリ開発や危険性の実証実験を進めてきた。第3弾として自転車乗用中の交通事故が多い高校生に対して啓発のためのVRキットを作成し、全国の学校へ無償貸し出しをスタートさせた。
解決策を提案
当日生徒らは実際にVRを体験し、自転車ながらスマホ時と通常の自転車運転時の視野やブレーキの反応速度を体感。「衝突してしまった」「視野が狭くなり、ブレーキも遅れた」などと普段との違いを実感していた。
その後のワークショップではグループに分かれ、「どうすればながらスマホのない社会になるか」について話し合った。
「車のように自動運転で勝手にブレーキのかかる自転車が開発されれば」「自転車の購入時に今回のようなVRを体験させて意識を高める」など、学生ならではのユニークな発想が飛び交っていた。
亀山校長は「自分とは別世界のことと思っている学生が多い。いずれは、全てのクラスで同授業を実施したい」と話した。
平成30年度、鶴見警察署管内での自転車事故は186件。そのうち、16〜19歳によるものは16件だった。
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