水道道沿い・馬場の貸しスペースで歌い続ける男たちがいる。その名も「ウォーターロードシンガーズ」だ。
同団体は、定年過ぎた近隣在住のメンバー10人前後が所属する男性合唱団。歌謡曲にフォークソング、童謡・唱歌など、選曲は様々。月に2回、練習を重ね、今年で結成10周年を迎えた。
毎年、年末のコンサートに加え、潮田総合病院や馬場地域ケアプラザなどに呼ばれ、ボランティアとして発表も行っている。
団長の鈴木文雄さんがこのスペースの完成時、「女性の教室は多いけれど、男性の習い事はなかなかない」と感じ、経験のあった合唱のグループを作ろうと仲間を募ったことがきっかけだった。
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「もっと歌詞の意味を考えて、強弱をつけて歌って」。紅一点で講師を務める小城妙子さんは、音大で声楽を学んでいた。「スパルタだから」と笑いながらも「歌うことは楽しいし、健康にもつながる」と魅力を語る。
「自分は低いパートで、普段聞いている曲も、メロディーパートとは違って一から覚えなくてはならないので大変」。メンバーの一人はそうもらした。最大で4部合唱になることもある。難しいが、だからこそ上手くいった時にやりがいがある。「体が言うことをきかなかったり、気分が沈んでいても、ここで歌えば帰るころには気持ちが晴れている」。練習中は笑いも絶えない。楽しみながら、彼らは歌い続ける。
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