末吉中学校の生徒たちが向日葵を育て、福島に種を送り、復興支援を行う「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加している。5月29日には、向日葵の種を学校の花壇に植え、活動をスタートさせた。
同プロジェクトは、向日葵を通じて福島の観光や雇用対策へつなげるもので、NPO法人が実施している。東日本大震災で仕事が減少した福島の障がい者作業所に向日葵の種のパック詰めを依頼し、全国に販売。種を買った里親が各地域で向日葵を育て、採れた種は福島に送られ、学校などに無料配布される。
障がい者の雇用を生み、福島でとれた向日葵の種は搾油後、バスのエネルギーに使われるほか、咲いた向日葵は復興のシンボルにもなる。
末吉中学校では、3年前からテーマを設定し、委員会を超えた取り組みを行っており、昨年の「防災」のテーマ時にスタートしたこの活動が今年も継続された。
当日は、保健委員、美化委員、福祉委員の72人が参加。1年生から3年生までの3人1組に分かれて、3年生が率先しながら花壇を耕し、種を植えていった。今後、毎日の水やりなど世話をしながら9月頃に種を収穫し、福島に送る予定だ。
石田大翔さんは「みんなをまとめるのが大変だったが、ちゃんと植えられてよかった」と話し、仲松冬菜さんと本間隼斗さんは「綺麗に咲いて、福島に届けられれば」と願った。
震災経験の教諭も
教諭のなかには、福島県会津若松市の学校におり、地震を経験していた木村貴士さんがいた。地震発生時は、学校屋上の給水タンクや校内の照明が落ちるなど、恐ろしい経験をしたという。
木村さんのいた学校でも、このプロジェクトのひまわりを育てており、「ひまわりでつながっている学校に来たのは感慨深い。被災地を思ってくれる活動に感謝したい」と力を込めた。
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