生麦の正泉寺で7月13日、「双盤」と呼ばれる金属の鉦と太鼓を鳴らしながら、節に合わせて念仏を唱える伝統仏事「双盤念仏」があった。
正泉寺の双盤念仏は、毎年お盆の入りの日に実施。所有する双盤には明治31年(1898)の刻印があり、そのころにはかつて同寺に居た地元有志が双盤講を行っていたという。
その後、講員の減少により昭和30年代に一度途絶えたが、50年代ごろ、川崎大師の双盤講を迎えて復活。以降は途切れることなく続いている。
当日は、檀家らが墓参りに訪れる中、先導役の太鼓と3枚の鉦が厳かな音を響かせ、講員たちが節に合わせて南無阿弥陀仏を唱えた。
川崎大師双盤講の講元・田辺照雄さんは「口伝のため貴重なもの。生麦でも受け継ぐ人が出てきてくれたら」と話す。
正泉寺の野澤隆幸さんは「絶えることのないようこれからも続けていきたい」としている。
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