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鶴見区版 公開:2019年9月26日 エリアトップへ

現場から 自分責める日々、相談する重要性 被害者らに聞く

社会

公開:2019年9月26日

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不安でパニックに

 一人暮らしのAさん(80代・女性)は、カードすり替え型窃盗被害にあい、250万円もの大事な資産を失った。

 「あなたの通帳やカードの情報がもれて、広まっている」。男からの突然の電話。ここにカードはあるのになぜだろうと思ったが、「早く止めないと被害にあう」という不安を煽る言葉にパニックになった。「何が起こっているのですか」と問うと、「今それを調べています」という回答。難しい言葉を多用され、巧みな話術で電話は切れなかった。「データが合っているかの確認」と言われ、知らずのうちに名前や住所、残高や暗証番号を口にしていた。正気でなかったと振り返る。

 すぐに男が自宅へ来た。意味まで考えられず、焦りと不安から言われる通りに封筒にカードを入れ、印鑑を押した。「そのカードはもう使わないので、置いておいてください」と言って男は去っていった。

 後日、近くに住む孫に相談をすると、警察に行くことを勧められた。確認すると、封筒の中にはトランプのような紙切れが一つ。騙されたと気付いた。「憎むというよりも、ただ寂しかった。あの男の子は、騙すときにお母さんやお父さんの顔が思い浮かばなかったのかなって」。

 それからというもの、常に不安で電話が鳴るだけで胸がドキドキした。一人でいるのが辛く、自分を責める日が続いている。「体に何かあったわけじゃないから何より」という家族の励ましの言葉だけが救いだ。

会話が資産を守る

 一人で解決せずに、まずは周りに相談することが大切な財産を守るためにも重要だ。

 Yさん(70代・女性)は「あなたのカードが勝手に使われている」と日本橋の高島屋を名乗る男から電話を受けた。横浜なら分かるが、東京の店舗には行ったこともなく、その旨を伝えると電話は切れた。

 その後も心がもやもやしており、普段から通う銀行へ公共料金の支払いに行った時に相談すると、警察を呼び、留守電に設定するように言われた。話さなければ再びかかった電話で騙されていたかもしれない。「普段から通っていて、受付の人も顔見知りだったからつい話したくなって」。何気ない会話が詐欺を防ぐ一歩になる。

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