ひでしの「実績で勝負」㊹県政報告 真の共生社会へ盲ろう者支援が実現 公明党 鈴木 ひでし
関係する県民の皆さまとともに、実現に向け各方面で奔走してきた「神奈川県盲ろう者支援センター」が、9月27日、中区にある県横浜合同庁舎と藤沢市の県聴覚障害者福祉センター内に開設しました。
当日は、設置のきっかけとなった「神奈川盲ろう者ゆりの会」の皆さまと喜びあいました。また一つ、実績という形でお役に立てたこと、うれしい限りであります。
孤立化している現状
盲ろう者とは、視覚、聴覚の両方に障がいのある方のことです。各市町村を通じた県の調査では、県内には盲ろう者が528人いることがわかっています。そのうちの211人は、通訳や介助といった支援サービスを利用していないという実態も判明しました。
これにより地域の中で孤立している現状が浮き彫りになり、相談体制の充実が急務でした。
新設を知事に訴え
開設に奔走したきっかけは、「ゆりの会」の方々との交流でした。盲ろう者の方々にとって、コミュニケーションや情報収集、移動など、一人では困難なことが多いということ、健常者と同じように、生活の中で課題やニーズが異なることなどを伺いました。
支援には様々なメニューが必要になりますが、これまでは受け入れ先が神奈川県聴覚障害者福祉センターしかないのが現状でした。
それを受け私は、「真の共生社会の実現のためには、盲ろう者にも光が当たる施策も必要」と考え、昨年の第3回定例会において、黒岩祐治知事に支援センターの新設を訴えたのです。
このとき黒岩知事は、2019年度中に設立すると答弁。今回、提言が実り実現しました。
全国で4例目
盲ろう者に特化した支援窓口は県内初となります。全国でも東京、兵庫、鳥取に続く4例目です。
センターでは専門の相談員が、話し手の手話を触って会話する「触手話」、盲ろう者の指を点字タイプライターのキーに見立てる「指点字」などで意思疎通をはかるそうです。
これにより、盲ろう者の方々は、日常の困りごとの相談や、行政の支援サービスの紹介なども受けることが可能となりました。まさに、盲ろう者の皆さまの拠点が完成したと言っても過言ではありません。
今後もさまざまな課題やニーズが生まれることと思いますが、私も関係者と県とのパイプ役を担いつつ、よりよい運営につながるよう全力で働いてまいります。
■神奈川県盲ろう者支援センター/開所時間=横浜合同庁舎=(火)〜(金)、県聴覚障害者福祉センター=(火)〜(土)・いずれも午前9時〜11時と午後1〜3時。面談は予約制。電話・【FAX】0466・90・5727又は【メール】moro-sodan@kanagawa-wad.jp
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