鶴見区を拠点とし、市内で動物愛護活動の支援をする一般社団法人動物愛護サポートがこのほど、「どうぶつを飼うということ」という冊子を発行した。今後、区内の保育園に配られ、希望があれば各家庭分も配布される予定。
同法人は、横浜市動物適正飼育推進員の支援のために、3年ほど前に設立。不妊去勢手術や飼い主を探し、将来的に野良猫を無くす地域猫活動の援助、啓発活動などしている。
冊子はA4サイズ見開きのカラー印刷。動物を飼う際の注意事項や、面倒を看られないのであれば飼わない選択肢があることを文字と可愛らしいイラストで表現している。
昨年から子どもたちに動物愛護について学んでほしいと企画を検討。つながりのあった区内出身でデザイナーの林園子さん=人物風土記で紹介=に協力を依頼し、環境庁の動物愛護パンフレットを参考に冊子を制作した。
関心持って
区内でも猫が増えすぎることで花壇を荒らす、住民間でトラブルが起きるなど影響があった。
同法人の藤井喜美さんは、活動の中で、人によって関心の格差を感じ、人の考え方を変えなければ現状は変わらないと気付き、「若いころから動物愛護の知識を持っておくことで、他人ごとではなく自分のこととして考えてほしい」と話す。
約千部発行され、すでに川崎市幸区内の保育園と、新鶴見はなかご保育園に配布されている。同園の甘竹志光園長は、「可愛らしく、園児たちにも読みやすいと評判。こういった教材はなかったので上手く活用したい」と喜ぶ。11月には区内の各保育園に配られ、今後は、市内全域への配布や、紙芝居などの制作も考えているという。
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