神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2019年11月14日 エリアトップへ

天王院で大師講 200年以上の歴史

文化

公開:2019年11月14日

  • LINE
  • hatena
経典を大きく広げる住職ら
経典を大きく広げる住職ら

 光瑞山天王院(生方常明住職=人物風土記で紹介)で10月24日、文政以前から続く伝統行事・大師講があった。区内の天台宗の寺院7人と区外から5人、併せて12人の住職が集まり、経典『大般若経』を転読した。

 大師講とは一般に11月23日夕方から24日にかけて行われる民間行事で、小豆粥などを食べるとされる。

 毎年、住職らが集まり、天王院で行われている大師講は、全600巻の『大般若経』の転読。長大な経典であるため、現在では折本の形で10冊1組、5組ずつ12箱に収め、住職が短い経典などを読みながら、折本をめくることで通読したこととしている。

 経典は大きく広げ、1巻転読を終えるごとに、箱に叩きつけ、大きな音を立てることが特徴で、巻き起こる風や音によって邪気や煩悩を払うことが目的とされる。

 鶴見の習俗が書かれた『千草』や『佐久間日記』によると、天王院の大師講も以前は11月23日に行われ、小豆粥など振舞い、秋の収穫に感謝する祭だった。昭和初頭に一度途絶したが、昭和後期になって現在の『大般若経』の転読という形で復活。10月に行われるようになったのは、同宗派の本山・延暦寺で行われる高祖・天台大師の報恩会(天台会)に合わせていると推測される。

 当日は鶴見神社の金子元重宮司による田祭りなど、鶴見の歴史の話もあった。訪れた檀家など約40人は、神聖な雰囲気に気持ちを新たにした様子だった。

 生方住職は「今生きている皆様のための行事。多くの人に知ってもらえれば」と話した。
 

鶴見区版のトップニュース最新6

国土強靭化の先導事例に

市場西中町防災対策

国土強靭化の先導事例に

住民主体の取組みを評価

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

鶴見区、50年後も30万人超

横浜市人口推計

鶴見区、50年後も30万人超

市全体は約2割減

4月11日

市が基本構想を策定

豊岡小再編整備

市が基本構想を策定

2032年度以降の竣工めざす

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook