神奈川建築コンクールの表彰式がこのほど行われ、獅子ヶ谷の寺院「本覚寺の森観音霊園・観音堂」が一般建築物部門の優秀賞を、区内の共同住宅「Chez Fleurs TERAYA(シェフルール寺谷)」が住宅部門のアピール賞(環境)を受賞した。
同賞は、建築文化・技術の向上と魅力あるまち作り推進を目的に、県と県内の特定行政庁12市が共同で開催。63回目となる今回は応募総数76点から22点が選ばれた。
本覚寺は、谷戸の原風景を彷彿させ、高低差の大きい敷地条件を活かした傾斜大屋根の造形と構造が特徴。樹木葬や地域に開いた活動の場、大学との連携なども行っており、これから先の寺や墓園のあり方を様々提示していると評価された。同寺の河村隆哲住職は「受賞は大変嬉しい。今後も地域に愛される場所になるよう精進したい」と述べた。
シェフルール寺谷は、CLTという木質系材料を使った工法を積極採用。従来の木造建築物と比べても単位面積あたりの木材使用料が多く、日本の山林保全活動と連動することが評価された。
設計者である(株)松尾工務店一級建築士事務所は「CLTは設計当時、普及が進んでおらず、価格が高い材料だったが、採用を進めた社長の判断が入賞につながった。新たな知識や技術が蓄積できた」とした。
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